Bicycle
2024-04-25
シマノスクエアスタッフの自転車組立て挑戦記|ホイール&フォーク編
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シマノスクエアスタッフの自転車組み立て挑戦の記録。第2回はホイールとフォーク編です。
前回、KAGE店長にマウンテンバイクのフレームにおいて確認すべきポイントを教わり、それに合ったホイールを探さなければいけないことがわかりました。
今回は自転車屋さんにホイール組みを依頼する様子をご紹介していきます。
マイクロスプラインって何?
KAGE店長「最新のコンポーネントは、ロードもマウンテンもリヤ12段変速。シマノは12速化したときにハブのスプラインの形を変えたんだよ。」
ハブのスプラインとは、フリーハブボディに設けられた溝のこと。この溝がカセットスプロケットの溝と噛み合って、動力を車輪へ伝達します。
12速用の新しい規格には「マイクロスプライン」という名前がついており、より細かい溝が施されています。
最新の12速に対応し、なおかつO.L.D.が135mmでクイックリリース式のフリーハブを探して、見つけたのがシマノのFH-MT401というハブ。このハブを使って自転車屋さんにホイールを組んでもらうことにしました。
ショップにホイール組みを依頼!
伺ったのは大阪某所の自転車屋さん。天井にホイールがズラリとぶら下がっています。
SHOTARO「シマノのFH-MT401というハブを使ってホイールを組んでほしいのですが。」
お店の方「スポーク穴が28H、32H、36Hと選べますが、どれにしましょう?」
スポーク穴とは、ハブにスポークを通す穴のことです。スポークが多いと重いけれど丈夫に、少ないと強度は下がりますが軽いホイールに仕上がります。
とはいえ実際に乗り比べたことがなかったこともあり、今回はお店の方におすすめしてもらった32Hでお願いしました。
リムとスポークはお店のお任せで選んでもらい、組みあがったホイールがこちら。
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引き締まった見た目で恰好いい...!
ヘッドパーツの取り付け
続いては、フレームにヘッドパーツを取り付けます。
自転車はヘッド周り(フレームとフォークのつなぎ目)に大きな負荷がかかります。
乗る人の体重や地面からの振動が一極集中するため、一番ひびが入りやすい箇所と言われています。
その負荷をすべて受け止めているのがヘッドパーツ。目立たないけど重要な役割をしています。
似たような形の部品がたくさんあるため、順番を間違わないように注意して取り付けます。
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サスペンションフォークを装着!
ヘッドパーツを取り付けたら、いよいよフロントフォークの装着へ。
今回選んだのは、O.L.D.が100mmで、15mmスルーアクスルに対応するサスペンションフォークです。
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そのまま使うには長すぎるサスペンションフォークのコラムは、ハンドルの高さを決めたら余分な部分を切ってしまいます。新品のフォークを切ってしまうなんてもったいない、とためらいますが思い切って。
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切り口をヤスリで整えます。
続いて、スターファングルナットをサスペンションフォークのコラムに打ち込みます。
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この部品は一度打ち込んだら引き抜くことはできません。
フォークをフレームのヘッドチューブに挿し込み、トップキャップのボルトを締め付けます。
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サスペンションフォークが装着されました。
フロントホイールは店長のデザイン!?
前輪には、シマノの完組ホイールMT66を使います。
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KAGE店長「これは俺がデザインしたんだよ」
店長の「俺がデザインしたやつ」
シマノスクエアに勤務しはじめた頃は「なんて世界に影響力がある人なんだ!」と驚いていましたが、「俺がデザインしたやつ」がとても多いので、最近は「ホンマですか?」と思ってしまうこともあります。
ともあれ、このホイールはアメリカのアパレルメーカーのデザイナーと南フランスの山をはしりながらデザインしたというので納得。やっぱりすごいです。
サスペンションフォークが入り、前後のホイールも揃って一気にマウンテンバイクらしい見た目に近づきました。
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マウンテンバイクの形が見えてきました♪
今回まとめ
・シマノのマウンテンバイク向け12速コンポーネントを使う場合は、マイクロスプラインに対応するハブが必要です。
・O.L.Dが135mmでクイックリリース式かつ12速に対応するハブを使って、自転車店にホイールを組んでもらいました。
自転車を乗れる形にするにはまだまだ足りない部品がたくさんあります。1つ1つ揃えていくのはお金も手間もかかることですが、気に入った部品を集めて試行錯誤できるところが醍醐味でもあります。次回の記事では集めた部品を組み付けてゆく模様をご紹介してゆきます♪
この記事を書いた人
シマノスクエアスタッフのSHOTAROです。自転車が好きな人の本来の性質は旅好きなのでは?と思います。